子宮頸がんとHPVの関連性について
子宮頸がんの発生の多くに、ヒトパピローマウイルス(HPV)が関連しています。HPVは性交渉で感染すると言われているウイルスです。子宮頸がんから最も高頻度に検出される種類はHPV16型であり、2番目がHPV18型であります。HPVに感染しても90%以上の場合、2年以内に自然に排出されるともいわれていますが、長期にわたり感染することで子宮頸がんになることもいわれています。
子宮頸がんワクチンについて
子宮頸がんの予防法としては、性交渉で感染するといわれているHPVウイルスに対して、性交渉前に子宮頸がん予防ワクチンを接種することが推奨され、これにより、ヒトパピローマウイルスの感染を約70~80%予防する効果が期待できます。
当クリニックでは子宮頸がんワクチン接種を推奨させていただいております。ワクチンに関する相談を受け付けておりますので、子宮頸がんワクチンの接種について疑問や不安のある方はお気軽にご相談ください。
HPVワクチンの種類について
現在日本で認可されているHPVワクチンには3種類があります。2価HPVワクチン(サーバリックス®)は、子宮頸がんから多く見つかるHPV 16型と18 型の感染を防ぎます。4価HPVワクチン(ガーダシル®)は、HPV16型、18型に加えて、尖圭コンジローマの主要な原因となるHPV6型と11型の感染も防ぎます。さらに2020年5月に9価ワクチンが日本で承認・認可されました。こうしたワクチンと検診により、子宮頸がんを予防することが可能です。
HPVワクチン接種について
- 小学校6年生から高校1年生までに相当する年齢の女子は市町村が契約する医療機関では自己負担なく接種が可能です。(各市町村にご確認ください)
例:高校1年生までに接種を完了する最終スケジュールは①9月②11月③3月です - 接種可能年齢(最も推奨10~14歳 次に推奨15~26歳 希望者27~45歳)小学校6年生から高校一年生以外のご年齢での接種は自己負担(自費)となります。
- 性交未経験の女子に接種することが最も効果的です
- 3回の接種が必要です
2価ワクチン(サーバリックス®):0.1.6か月後の3回筋肉内注射
4価ワクチン(ガーダシル®):0.2.6か月後の3回筋肉内注射 - ワクチンによって接種時期が変わります。同じワクチンでの接種を推奨します
- ワクチン接種については必要性、有用性、副反応などについて十分な問診と説明を行った後に非接種者(18歳未満では保護者)の同意を得た上で接種していただきます
- 接種後の副反応の観察のために30分はクリニックで休憩してご帰宅ください
- 24時間以内は過激な運動はさけてください
- 接種スケジュール (初回のみ医師面談があります)
① 医師面談 ②問診 ③ワクチン接種 ④30分クリニック内で休憩 ⑥会計 - ワクチン接種希望の方は必ずお電話でのご予約をお願いいたします。