月経のお悩みにお応えします
当クリニックでは、月経不順や月経異常、月経痛などのお悩みに対し、患者様に寄り添って治療やケアをすすめております。月経に関するトラブルをお持ちの方はお気軽にご相談ください。
月経不順について
月経の周期は誰もが常に同じという訳ではありません。正常な月経周期は25~38日、月経期間は3~7月と幅がありますので、まずはご自身の周期を把握しておくことが大切です。また、常に一定の人もいれば、多少ずれる人もおり、個人差が見られます。月経はストレスや環境の変化などで自律神経が乱れ、ホルモン分泌に影響が出るために月経不順を起こすこともありますが、他の原因で起こることもありますので月経不順で悩まれている方は是非、お気軽にご相談下さい。
主な月経異常
月経周期の異常
正常な月経周期は25日~38日まで幅がありますので、この範囲で定期的に月経が来ているならば月経周期の異常とはなりません。前月27日目にあるけれど、今月はやや遅れて35日型になったというような場合も一般的には正常だと考えられます。下記の症状に当てはまり、悩んでいる場合はご相談して下さい。
稀発月経
揮発月経は、月経の間隔が長く、40~50日ほどかかっているケースです。このような状態の多くは月経が始まった日から排卵するまでに長い日数を要し、その14日後に次回の月経が来てしまう遅延排卵がよく見られます。すなわち、排卵はあるものの、スムーズに排卵が起こらないことが多いのです。また、月経と思っていた出血が実は無排卵周期だったということもよくあります。
頻発月経
頻発月経に関しても、実は排卵が起こっていないための無排卵性出血のことが少なくありません。月経に伴う出血と次の出血の間隔が2週間くらいしか無く、かつ出血期間が10日とか2週間と長く続く場合は、きちんと排卵が起こっていないと考えられます。
無月経
無月経は、月経が来ないことと定義されますが、15歳まで月経がこない原発性無月経と月経が来ていたが、90日以上にわたって月経が来ない状態、続発性無月経があります。それぞれに原因がありますが、特に原発性無月経については染色体異常、性器の解剖学的異常などの特有の疾患が存在することもあるために、単なる月経不順と捉えるのではなく、受診していただく必要があります。無月経では、多岐にわたる原因が考えられるために、原因を検索し、無月経の状態を長期間放置しないように無月経の期間が3ヶ月以上続いている方は、早めに受診するようにして下さい。
月経痛について
月経に伴う痛みが強く、日常生活に支障を来たす場合を、月経困難症と呼びます。お腹や腰、頭の痛みだけでなく、悪心、嘔吐、ふらつき、頭重感、食欲不振などの症状が見られることもあります。ただし、日常生活に支障をきたさなくても、上記症状でお困りな方は気軽にご相談して下さい。
月経痛の治療
月経痛には、特に病気ではなく起こりうるタイプ(機能性月経困難症)と、子宮内膜症などの病気によって引き起こされるタイプ(器質性月経困難症)があります。後者の器質性月経困難症の場合は、その原因となっている疾患の治療を優先しますが、前者の機能性月経困難症の場合は、生活上の工夫、鎮痛剤の服用、ピルの服用などで対応します。
例えば、骨盤の血流を改善するために適度な運動が効果的です。軽いジョギング、ウォーキング、全身の屈伸運動などを行うことで痛みが和らぎます。また、痛み止めを服用することも効果的です。この場合、我慢できないほどの痛みが生じてから服用するより、痛みが始まる前に服用するよう心がけます。ピルの服用も、痛みを抑えるうえで効果があります。月経痛は薬を飲んで上手に付き合っていきましょう。